「宇宙戦艦ヤマト2199」が少しだけ盛り上がっているなか、やっとこさ「宇宙戦艦ヤマト復活篇ディレクターズカット」を観た。どうしても「ヤマト」関係はチェックしてしまうんである。
監督の西崎義展が他界しており、制作に関与した形跡もないのにディレクターズカットが今出てくるのは変だ。まあ、観てみると実際は故人に敬意を表しつつ作られた<クリエイターズ・エディット>とでもいうべきものになっていた。「監督代行」として小林誠がクレジットされている。
あちこちに手が入れられていて、別物の映画になっていた。
まず、尺が違う。復活篇で2時間14分だったのが2時間3分に短くなっている。カットつなぎなどを見なおしたようで、とてもテンポがよくなった。
また、30分以上に及ぶ新作または差替カットが加えられ、アニメとしてのクオリティはちょっと上がったかもしれない。現場スタッフの良心というか意地というか、プライドが感じられる。
しかし、この映画の印象を大きく変えたのは、何と言っても音だ。
味気なかった効果音を旧ヤマトのものに戻し、悪評だったクラシック音楽も旧作の音楽に差し替えられている。
ヤマトの発進シーンも、アルフィーの唄から交響曲ヤマトに変えられて、ぐっと来るシーンになったと思う。
音楽って、つくづく大事なんだな、と思った。
ラストも変わった。地球はカスケード・ブラックホールに呑み込まれ、銀河中心部のブラックホールのなかに転移したという。
したがって折原真帆は生存。
森雪の無意味なヌードシーンはカット。
地球が消失してから、なぜか地球防衛軍の残存艦隊が出てきた。
アンドロメダはかっこいいね。
ムサシ(笑
続編があったとしたら活躍の場はあるのだろうか?
ラスト。残存艦隊と別れて、単独で銀河中心に向かうヤマト。
補給はどうするんだろうな。
いろいろ書いたが、ストーリーが変更されているわけではない。したがって、愚作であることは変わりないということは明記しておく。
ただ、スタッフの、とりわけ作画スタッフの思いは伝わってきた。
このトレイラーを見ると、どこに手を入れたかがわかる。
http://yamatocrew.jp/crew/dc/pv02http://yamatocrew.jp/crew/dc/pv02
それにしても、不思議なのは映画は興業として失敗し、DVDのセールスも特筆すべき売上でもないというのに、なぜ「ディレクターズカット版」制作にこぎつけたのだろう。
謎だったが、パチンコになって、お金が入ったんようだ。
となると、「ディレクターズ・カット」はパチンコの台をプロモーションする一環として制作されたに過ぎないかもしれない。
http://fever-yamato.jp/movie/http://fever-yamato.jp/movie/
パチンコがヒットしたならば、「宇宙戦艦ヤマト復活篇第二部」もあるのかもしれない。もしもこれが作られたとしたら、「宇宙戦艦ヤマト2199」を受け入れられない人には福音になるかもしれない。
何人いるか知らないけれども。
補給のメンテナンスは、地球で既にアマール航海向けにしてあります。
返信削除それに「ヤマト農園」があるし、今とおなじく≪艦内完全リサイクル≫が可能だろうし、心配なし!
波動エネルギーのタキオン粒子は通信販売で購入します。
http://www.newagecenter.co.jp/
(ウソです…ごめん!)