「宇宙戦艦ヤマト 復活篇」は、カルト映画になりそこねた映画である。
カルト映画足りうる条件は備えていたはずだ。
ひどい出来で、期待されたほどのヒットもしなかった「宇宙戦艦ヤマト 完結編」から26年を経て登場するという無意味さ。
旧作のタッチとも違う、アップデートしたつもりが時流に全く合わないキャラクターデザイン。
センスがまるで感じられないCGの使い方。
劇場アニメだというのに、80〜90年代の濫作期のアニメのように破綻した作画。
底が浅くてご都合主義のストーリー展開に、意味のない自己犠牲の特攻。
惜しい。
一人合点して勝手に特攻して華と散る人間が立て続けに登場するあたりは、「頭が悪い映画」として少し期待したのだがなあ。
全部中途半端で、「底抜け映画」になるという華々しい破綻はなくって、ごくありふれた「失敗した映画」で終わってしまった。
これは、今回の敵役SUSの生命体である。
「異種異根の生命体」と言っているのに、このていどのイマジネーションなのだ。
弾けていない。
まったくもって弾けていない。
しかもこの魔神のできそこないみたいなやつは、長々と「ストーリーの説明」をするためにでてきただけなのだ。

