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2015/09/09

西崎義展と宇宙戦艦ヤマト Part2

西崎義展はアニメ業界に大きなインパクトを与えた人物だった。




何よりも、アニメ=まんが映画もしくはテレビ紙芝居という図式を壊してみせた。

そして、アニメのビジネスとしての大きな可能性を見出した人物である。
アニメに鉱脈を発見して、巨額のカネを掴んだ成功者だった。
子供に対しておもちゃを売りつけるという従来のビジネスをとらないで、全く違う市場を作った。
ティーンエイジャー、若者、さらにはその上の世代を映画館に足を運ばせたのち、書籍、レコード、キャラクター商品などの購入を促すという手法を確立した。
高額な「設定資料集」「豪華本」などがずいぶん売れたと記憶する。可処分所得の多い層=ファンが多く集まった。
それを意図的にしたのか、結果としてそうなったのかはわからない。
また、「宇宙戦艦ヤマトファンクラブ」を創立してファンの囲い込みをしたというのも特筆すべきだ。ファンのロイヤリティ(忠誠度)を高めるという点で効果的だった。

西崎義展は、アニメ業界を変えた人物と言える。
それでは、アニメ制作者/プロデューサーとしては、そういう仕事ができるのか。どのように評価されているのか?

西崎氏が途中ですっかり デスラーにのめり込んじゃいまして、
どんどんデスラーになっていった。


安彦良和の語る西崎義展

西崎さんで人は金に糸目はつけねえって人でしたから、コンテでも「おいロングを使え。やれ」って言うんですね。それだと金がかかるけどいいのかなあと思いながらコンテを切ってました。だからあんなハリネズミみたいな「ヤマトの絵がたくさん出るわけです。「ガンダム」ではそんな手間のかかることはできない。 それが当然なんですけど。
「ヤマト」は映画もやってオリジナルビデオもやっていろいろあったけど、 その中でいつしか滅茶苦茶になっていったんですよ。西崎氏が途中ですっかり デスラーにのめり込んじゃいまして、どんどんデスラーになっていった。続編を つくるたびに「これはデスラーの話だ」と言って、実際にデスラーが主役の話もつくった。ひどいことに自分で自分がつくった話の世界にのみ込まれてしまったんでしょうね。「ヤマト」もガミラスやデスラーという魅力的な仇役を創出したのが大きな成功の要素だったんですけど、西崎氏にとっても魅力があり過ぎた。難しいものですよ。
彼は人をとっつかまえたら離さないところがあって、僕は途中で、もう「ガンダム」と同時に「ヤマト」までやってられないってのもあって、抜けたくて抜けたくて仕方がなかったんですけど、抜けられなかった。最後にはもう相当シリアスなケンカでもしない限り抜けられないと思って、シリアスなケンカをして抜けました。

西崎義展と仕事する困難さが伝わってくる。
超ワンマンの会社で働く辛さとでも言おうか。

今回のエントリーでは、アニメ業界で働く人と西崎義展の関わりを、ネット上に残された発言やインタビューから探ってみる。



2015/09/04

本当にあった呪いの心霊ビデオとか闇動画

レンタルビデオ店に足を運ぶ。

レンタルが解禁になった話題作が目当てで足を運んだのだ。
だが、その話題作は全部貸し出しになっていてアテが外れてしまった。
手ぶらで帰るのではない暇をつぶすすべがない。では、代わりに何か借りて帰ろうと、店内を周回すると、「実話心霊ビデオ」のコーナーがある。Jホラーが並んだ棚の、すぐ隣だ。
実話心霊ビデオの棚には、思いのほかたくさんのタイトルが置かれている。
けっこう人気のあるジャンルらしい。
手近なタイトルのパッケージを手に取ってみると、「実録心霊ビデオ」と赤い文字で書かれてる。
1週間100円になっているので、パッケージが怖そうなものを2本くらい選んでみる。


 本当にあった 投稿 闇映像 8

まず一本目は『本当にあった投稿闇映像8』である。

家に戻って、パソコンの光学ドライブにDVDを挿入して再生する。
ほどなく、液晶モニタに映像が映し出される。

ハードディスクから消去されたデータを復元する「データサルベージ」の会社に持込まれたとあるHDD。



HDDから動画ファイルが復元された。 それには、首吊り自殺をしようとする女の姿が映っている。