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2012/04/26

宇宙戦艦ヤマト2199のビジネスを邪推する

ファンから搾り取れ。それこそヤマトの商売だ。

宇宙戦艦ヤマト2199BD&DVD第1巻ヤマトクルー限定版予約開始!


はい、ヤマトらしい商法ですね。限定品。
オフィス・アカデミーの頃より、ファンから搾り取る商売は健在。
だって、アマゾンではこんな価格で買えるんだから。ただでさえ高いバンダイのBlu-Ray/DVDに3000円のっけて売ろうっていうんだものな。




「ヤマトクルー」は5万円の「宇宙戦艦ヤマト復活篇コンプリートBOX」を売り出すようながめつい物販サイト。でも、1万セットのコンプリートBOXが完売というのは驚いた。ヤマトファンは金持ちなのか、他のことにカネを使わないのか?
ヤマトクルーは故・西﨑義展の会社ボイジャーエンターテイメントが運営しているんだけど、
「宇宙戦艦ヤマト2199」は今はなきオフィスアカデミーがやったような商売をトレスしていくのだと思う。
「宇宙戦艦ヤマト」では上中下の3巻からなる「宇宙戦艦ヤマト全記録集」というものを出した。1巻あたり1万円、3巻で3万円。これは1978年当時の価格。
これはアニメの資料本としては空前にして絶後なんじゃないだろうか。

オフィスアカデミー発行 宇宙戦艦ヤマト全記録集

「宇宙戦艦ヤマト全記録集」はのちに「普及版」が発売された。
普及版はどこかで見た記憶がある。友人の家だったか?それとも神保町の古本屋で特価品を発見して立ち読みしたのだったか?
古本が出回ってる。ヤフオクにも出品されているようだ。
宇宙戦艦ヤマト全記録集 (1978年)

当時、大半のヤマトファンはみのり書房の「月刊OUT」、徳間書店の「ロマンアルバム」あたりまでは手が出たが「全記録集」については、豪華本はおろか普及版だって買えなかったと思う。家庭用ビデオデッキはまだ出始めた頃でおそろしく高額だから、録画していた家庭はほとんどなかった。その代わり、テレビのスピーカーの前にラジオカセットを置いて録音していたヤツはけっこういたと思う。
おれはチャンネル権がなかったので、ヤマトは再放送で見ていた。

「宇宙戦艦ヤマト2199」、さっそく色々とグッズが出ている。
放映終了後は、高額な「宇宙戦艦ヤマト2199全記録集」や思い切り高額な「宇宙戦艦ヤマト2199コンプリートBOX」もたぶん発売される。それが10万、20万の値をつけたって驚くには当たらない。
ヤマトの権利を持つ会社として、オフィスアカデミー、ウエストケープ・コーポレーション、ボイジャーエンターテインメントはそういう商売をしてきたから。

もし、「宇宙戦艦ヤマト2199」が「宇宙戦艦ヤマト」懐かしさに集まってくるオールドファンしか引き寄せないとしたら、客単価を上げるしかない。それも思いっきり。オールドファンをくすぐって、ロイヤリティを高めて財布の紐をゆるめさせないといけないはずだ。
デスラー総統の名を冠したワイン、日本酒を同梱した復活篇コンプリートBOX、ヤマトの高額な1/350模型、プラチナペンダントなどは、明らかにオールドファンを意識したグッズだった。
これからの合言葉も「オールドファンをころがして、カネを獲れ!」だ。
可処分所得が豊かなオールドファンを想定した有料イベントが必要だ。貧乏なヤマトファンは相手にするな。
石破茂を呼んでトークショーとか、ささきいさおのディナーショーとか、豪華客船チャーターして船上ヤマト上映会とか、5万、10万でやればいいよ。




「宇宙戦艦ヤマト2199」は「機動戦士ガンダムUC」の
後につづく成功を収められるのか?


「宇宙戦艦ヤマト2199」は「機動戦士ガンダムUC」と同様のビジネスモデルである。
つまりは以下のとおりだ。

・収益の柱はBlu-Ray/DVD販売
・全国でイベント上映を実施し、会場限定版のBlu-Rayを販売
・有料でネットワーク配信
・CS/BSで有料放送(しんがりは地上波)
・海外展開

「2199」については、海外展開は現時点では不明。
ただし、ボイジャーエンターテインメントは、アメリカのヤマト・ファンサイト

○機動戦士ガンダムUC 【全 巻】
01巻 BD 114,566枚 DVD 69,160枚 ※合計 183,726枚
02巻 BD 115,238枚 DVD 68,077枚 ※合計 183,315枚
03巻 BD 113,202枚 DVD 63,109枚 ※合計 176,311枚
04巻 BD 116,782枚 DVD 65,021枚 ※合計 181,803枚
(出典:アニメDVD・BD売り上げまとめwiki

この数字から類推するに、「機動戦士ガンダムUC」は、オールドファン、つまりテレビの第1シリーズ〜「逆襲のシャア」のファンをカバーしたことに加えて、新しいファンを獲得している。売上では単価が高いブルーレイが主導しているのもポイント。
「宇宙戦艦ヤマト復活篇」はDVDの比率が高い。つまり、客単価が低い。

ヤマトはどうだろうか?

「宇宙戦艦ヤマト2199」は第1話、第2話のイベント上映が終わったばかりであり、Blu-Ray/DVDの一般発売を待っている状態だ。
Blu-Ray/DVDの第1巻がどれくらい売れるのか明らかでない。
第1巻のセールスはとっても重要だ。
懸念を感じるのは、予想される顧客の数が「宇宙戦艦ヤマト復活篇」公開時の観客動員数、もしくはそのBlu-Ray/DVDを購入した人の数(合計で4万枚くらいだったようだ)だとしたら、かなりきびしいビジネスになりそうだということ。
なお、「宇宙戦艦ヤマト復活篇」公開時の観客動員は明らかにされていない。200を超えるスクリーンで公開されたのに興行収入3億8879万4600円、配給収入は不明という惨敗ぶり。20万人前後と推定する。

第1巻が売れないと、3巻あたりで打ち切りという可能性だって否定できない。
果たして、新規顧客は食いつくだろうか?
それともそれは果たせず、可処分所得が高いオールドファンから搾り取る戦略を採らざるを得ないのか?

どう思う?



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