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2017/03/15

宇宙戦艦ヤマトの堕落史0|墓碑銘

「宇宙戦艦ヤマト」から「宇宙戦艦ヤマト 復活篇」に至る歴史について語りたい。
西崎義展のプロデュースで作られた「ヤマト」について、個人的な見解をもとに変遷を辿っていこうと思う。

「宇宙戦艦ヤマト」の歴史とは、汚濁の歴史である。
「宇宙戦艦ヤマト」の歴史とは、失望の歴史である。

「ヤマト」を語ることとは、最初のTVシリーズにあった美点が失われ、無視され、汚されていった堕落の道筋を辿っていくことである。
製作者の意向で作品世界は書換えられ、設定は捨てられ、死者は蘇り、構築された作品世界は反故にされる。
「ヤマト」は、そんなことを繰返した。

「宇宙戦艦ヤマト 劇場版」公開当初、この映画は「愛」もしくは「宇宙愛」だとか「和」を描いたものだとか高尚そうに語っていた西崎義展は、大金をせしめてからというもの、本性を現した。
「赤坂のデスラー」と呼ばれ、赤坂で豪遊していたという。
儲けたお金でクルーザーを買い、銃火器を買って女を連れて海に乗り出した。覚醒剤を買ってキメたところを警察に捕まり、獄につながれた。
実写版『Space BattleShip ヤマト』の高額な映像化権料で買った船から海に落ちて不帰の客となり、養子・西崎彰司が権利を手に入れ、続篇に手を染めた。

『宇宙戦艦ヤマト』ファンは、最初の「宇宙戦艦ヤマト」の面影を追いかけて映画館に足を運ぶ、もしくはチャンネルを合わせては失望を味わうという繰り返しだった。
しかし、ファンとは汚濁も失望も呑み込んで、ファンであり続けた。





宇宙戦艦ヤマトの堕落史4|ヤマトよ永遠に

「ヤマトよ永遠に」は画がヒドい。もとい、好みに合わない絵柄なのでどうにも乗れない。しかも、「タイムボカン」と見まごうばかりのものすごく頭が悪い悪役が出てきて、壮大なバカなトリックを仕掛けてくる映画だった。
以上。

カネ儲けのために作られて、そこそこの興行成績を残した映画だった。
問題なのは、「ヤマトよ永遠に」は、合議制で作られたストーリーの弱点がモロに出ていたことだ。異なるアイデアをまとめきれず、破綻をきたしているからだ。
破綻の原因は、「ヤマト」において一番の決裁権を持っていた西崎義展にあったと考える。



「宇宙戦艦ヤマト 新たなる旅立ち」で登場した、古代守とスターシアの娘、サーシアは、上のような姿になって「ヤマトよ永遠に」に登場する。
「宇宙戦艦ヤマト 新たなる旅立ち」は西暦2201年の物語であり、「ヤマトよ永遠に」は西暦2203年の物語である。
イスカンダル人は1年間で17歳に成長し、それ以降は地球人と同様に成長するという設定を持ってきたので、こういう姿なのだ。

突っ込んだら負けだ。
わかってる。
1980年の時点で、ヤマトはこういう作品になってしまっていたのだ。

私たちは「機動戦士ガンダム」という巨大なインパクトに立ち会う一方で、かつてはSFファンにもてはやされた作品の悲しい変貌を目の当たりにするのだ。




2017/03/12

実写でアニメ!&細かいことはどうでもいい『トリプルX:再起動』

『ワイルドスピード』シリーズでおなじみ、ヴィン・ディーゼル主演のスパイ・アクション映画、それが『トリプルX:再起動』だ。

この映画を観て、かつて名画座でみた古い映画が、フィルムがボロボロなのかキズや線が入り、あげく何十秒、もしくは数分飛んでしまう、などということがあったりしたと言うことを思い出した。
それでも、映画を理解するのには問題はない。
途中で居眠りしても、トイレに立って数分の間、鑑賞が中断しても、映画がまるっきりわからなくなるということはない。
TV放映に合わせて、切り刻まれトリミングされても観ればちゃんとわかる。





なんてことを、この映画を観終えて思い浮かべた。
この映画は、フィルムが切れたとか、中座して見逃したわけでもなく、描写がつながらない箇所がある。



だが、なんの問題もない。