2014年の松本零士先生の一コマである。
国民的な人気のお妃様の隣がよっぽど気持ちよかったんだろうか。
ああ、やはり過去形で語られるべき人なんだな、と思った。
松本零士はアニメに手を染めるというか、くちばしを突っ込むようになって、漫画家としては終わってしまった人だ。
アニメ化作品の莫大な版権収入を手にしてカリカリとペンを走らせる行為がバカバカしくなったのだろうか、かれのマンガからは丁寧さも繊細さもどんどんなくなってしまい、無残に荒れていった。
かつて、松本零士は短編マンガで冴えを見せる漫画家だった。
『セクサロイド』『男おいどん』『戦場まんがシリーズ』『銀河鉄道999』といった作品はいずれも長編ではなく、短編連作だった。
短編ながらもよく練られた、おもしろい作品が多かった。短編に力を発揮するタイプの漫画家だったと思う。
漫画家としては、『宇宙戦艦ヤマト』が分岐点だった。
アニメのコミカライズ作品だったが、これが回を追うごとにひどい手抜きになっていった。続く漫画も荒れていったのだ。

