今回の発表によれば、『宇宙戦艦ヤマト2199』の関連商品の売上げ、市場はすでに100億円を突破しているという。2014年以降も、まだまだ世を賑わせることになりそうだ。これはすごい。
http://animeanime.jp/article/2014/04/21/18376.html
これまで作られた「ヤマト」のなかで、単一タイトルとしてはもっともお金を稼いだんじゃないか。
その結果として当然のことだが、TVシリーズ終了と同時に映画化がアナウンスされていた。
映画化については、「完全新作」と告知されていた。しかし、ネットではTVシリーズを再編集して新作カットを入れて公開するんじゃないかなど、色々と噂が飛び交っていた。
正式な発表によれば、2014年12月に新作劇場映画 『宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟』が公開される。それに先立って、10月には総集編『宇宙戦艦ヤマト2199 追憶の航海』が公開される。
いずれも、「宇宙戦艦ヤマト40周年記念」の企画の一環だという。
実際のところ、「宇宙戦艦ヤマト2199」が儲かったから新作でもっと儲けようということなんだけど。
新作劇場映画 『宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟』と総集編『宇宙戦艦ヤマト2199 追憶の航海』については以下のとおりだ。
「宇宙戦艦ヤマト」新作劇場版は『星巡る方舟』!総集編と連続公開!総集編の公開も新作映画公開もずいぶんと先なので、詳細が明らかになるはずもないが、個人的にはおおいに期待している。
1974年からテレビ放送され、一世を風靡(ふうび)した人気アニメを現在によみがえらせた「宇宙戦艦ヤマト2199」。完全新作となる劇場映画『星巡る方舟』は、「ヤマト」40周年プロジェクトの目玉として企画されていたもので、12月6日公開予定。出渕裕総監督を筆頭に、ヤマトに深い愛情を持つスタッフによって、鋭意制作中だという。
さらに『星巡る方舟』の公開に先駆け、2012年から昨年にかけて劇場公開された同作の第1章から第7章を再構成した特別総集編『宇宙戦艦ヤマト 2199 追憶の航海』が10月11日からイベント上映されることも同時発表。こちらは構成を「宇宙戦艦ヤマト2199」の脚本家の1人である森田繁が担当し、監督をシリーズ第18話の演出を務めた加戸誉夫が務める。
http://www.cinematoday.jp/page/N0062342
『宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟』の記事を読むと、西崎彰司プロデューサーが顔出ししている。
西崎さんは自身の作品に対する想いを「ヤマトのテーマである“愛”“自己犠牲”それを通じて生きることを明らかにするコンセプト」とする。さらに今後も新鮮な感動を贈り届けたいと語った。
http://animeanime.jp/article/2014/04/21/18376.html
この人は西崎義展の養子で、これまではあまり表に出てこなかったが、ここに来て前面に出た。なんでも本業は焼き鳥屋だったそうだ。焼き鳥屋がいかなる経緯で西崎義展の養子になったかは気にかかるところである。
邪推するに、『宇宙戦艦ヤマト2199』がカネ儲けモードに入るので「宇宙戦艦ヤマト2199製作委員会」はカネに絡んだダーティ・イメージを「西崎」という名に押し付けたのではないのか、などと思ったりする。
「愛」「自己犠牲」がテーマ・・・。そう聞くとガッカリするばかり。「宇宙戦艦ヤマト2199」のプロモーションでそれを持ち出すというのは頭が悪いように思う。
100億円という経済効果が実現したとなれば、作品に関与した人たちは当然それ以上の経済効果を求めることになる。
ヤマトはふたたび儲かるコンテンツになったのである。
宇宙戦艦ヤマト2199 加藤直之 ARTWORKS
今後、続編やスピンオフ作品の登場が予想されるが、『さらば宇宙戦艦ヤマト』や『ヤマトよ永遠に』にはつながらないものが出てくることを期待する。
そんな古い作品の描き直しではなくて、まったく新しい敵、新しい物語が語られることを希望する。
もしガトランティスや暗黒星団帝国や大ディンギル帝国や(よもやないと思うが)SUSを出すとしたら、それらにまつわる物語も旧ヤマトとともに過去のものとして封印し、まったく新しい物語を提示してほしい。
しかし、<星を巡る方舟>というサブタイトルは、いい。いろいろと想像したくなる。
イスカンダルを後に、地球に向かうヤマト。
ヤマトは、救援を求める宇宙船とコンタクトする。
宇宙船は、移民船団に所属しているが、人間を助けるはずのアンドロイドたちが反乱を起こしたのだという。アンドロイドたちは巨大な旗艦を占拠し、そこで冷凍睡眠中の1億にも及ぶ人間の生命が危機にさらされているのだという。
ヤマトは救援に向かうが・・・
波動砲が封印され、頼るのは通常火器とクルーの知恵と勇気のみ。
肉体が衰えて機械と化した「暗黒星団帝国」のモチーフを取り入れても面白いんじゃないかと思う。
移民船団の中核が水の惑星で、それが暴走するとかいう話も思い浮かんだ。
個人的に、「移民船団」が出てくる物語をやってほしい。偉大な先達となった「Galactica」オマージュをしてほしい。
そんなことを思ったりする。
宇宙戦艦ヤマト2199 公式設定資料集
さて、『宇宙戦艦ヤマト2199』で再起動した『宇宙戦艦ヤマト』世界である。
『宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟』がヒットしたら、さらなる展開につながっていくと思う。
ヒットしなかったら、すべては絵に描いた餅だろうけれど。
松本零士監修 「宇宙戦艦ヤマト」 大クロニクル
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