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2018/01/12

血がたぎるヒーロー映画の傑作『西遊記 ヒーロー・イズ・バック』

『西遊記 ヒーロー・イズ・バック』がやっと公開される。

原題『西遊記之大聖帰来』は2015年、中国でたった1館で公開が始まるも、アニメファンたちの熱のこもった口コミで評判が広がって公開規模が拡大、192億円のヒットとなった3Dアニメ映画である。
私は中国のシネコンで見て、胸を熱くした。






斉天大聖孫悟空は天上界で大暴れして、佛祖(お釈迦様)によって五行山に500年もの間幽閉されていた、のちに玄奘三蔵法師となる少年・リュウアーは、五行山に迷い込み、孫悟空を覚醒させた。
孫悟空は、地上に復帰したものの、かつての〈力〉は失われていた。
悟空は〈何ものでもない自分〉を抱えて旅する。
長安に向けて旅する孫悟空、リュウアー、猪八戒の前には、最強の妖怪〈混沌〉が立ちはだかる。
これは、孫悟空が斉天大聖として復活するまでを描いている。
そこにしぜんと、「ヒーローとは何か」ということを考えずにいられなくなる。

五行山を500年ぶりに出たが、力の大半は封印されたままの、孫悟空。



子供のキャラクターの可愛らしさにも注目。


敵は、妖怪〈混沌〉。
カッコよさが支持されて中国ではコスプレする人も出た。



この映画で特筆すべきは、アメリカ製3Dアニメにはない、色彩感覚と目を奪われるような凄いアクションシーンである。
天上界の軍勢と悟空が繰り広げる闘い、悟空と〈混沌〉の繰り広げる凄まじい速さで展開する闘い。
悟空の繰り広げるアクションは、ジャッキー・チェンやジェット・リー、ドニー・イェンといった大物たちのアクションに通ずる爽快さにあふれていてワクワクする。見ていてカラダを動かしたくなるようなリズムがあるのだ。

この映画は、ヒーローもの映画・ドラマが好きだという人には必見だ。
映画のクライマックスで、孫悟空が復活して凛と立つ姿には痺れるようなかっこよさがある。
これほど素晴らしいヒーロー像を描いた映画もない。
そう思っている。


これは、チャウ・シンチーの撮った傑作『西遊記~はじまりのはじまり~』。
奇っ怪としたいいようのない妖怪やヘンテコなキャラクターが続々登場する。
そして、かつて見たこともない斬新ともいえる悟空が登場するのである。







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