Pages

2018/04/30

長時間映画はトイレ休憩をいれたほうが良くないか?

とんでもない予算を投入した特撮ヒーロー大集合映画『アベンジャーズ インフィニティ・ウォー』は前後編の前編で150分。エンドクレジットタイトルは10分を超える。

『スター・ウォーズ最期のジェダイ』は152分。
『ブレードランナー2049』は147分。
『ダークナイト・ライジング』、『トランスフォーマーズ・ロストエイジ』が165分。
『インターステラー』169分。

上記のような上映時間が長い映画を鑑賞する場合には、尿意を起こさないようにする準備が必要になるのだ。
映画を観る数時間前から水分の摂取を控えておかなければならない。
でないと、映画鑑賞中は尿意と対峙せざるを得ない。排尿を我慢すると映画に集中できなくなり、ついにはクライマックスで中座してトイレに駆け込むことになる。そのとき、我慢の限界を読み違えると下着はおろかズボンまで濡らしてしまいかねない。
映画鑑賞中にトイレに行こうとして席を立って眼前を通っていく人がうっとうしい。トイレ帰りにも鑑賞を邪魔されるというのもいやだ。
トイレで中座する人は、映画の長さに関係なくいるが、本当に鬱陶しい。

長尺な映画の場合、睡魔との戦いという問題もよく起こる。
寝てしまって肝心な部分を見逃す。
ほかの寝ている観客が耳障りなくらい大きないびきをかき、それが気になると映画の内容が頭に入ってこない。
勇気を奮っていびきをかいている人を起こしてみたら怒り出して喧嘩になって他の観客から出てけと罵声を浴びせられてついには映画館の人が出てきてご両人ともお引取りくださいとなって映画の代金が無駄になってしまう。警察を呼ばれて連行される事態もありうるのではあるまいか。

映画館/シネコンによるが、椅子が良くないと腰や臀部が痛くなってきて、これもまた映画に対する集中力を著しく低下させる。
上映時間の長い映画は身体の健康状態を推し量る指標になりうると言える。

映画が老人主体の娯楽になりつつある今、映画がどんどん長くなるというのはつらい話だ。上映時間が90分を超える映画は、一律にトイレ休憩を入れたいいのではないか。
尿意でシネコンでの映画館鑑賞を諦めていた人には朗報になる。

長時間映画はシネコンで観るのはあきらめて、自宅で鑑賞のほうがいいかもしれない。トイレで中座しようが、途中で寝ようが問題ない。


長時間映画のオススメは『ブレードランナー2049』。
この映画の特筆すべきは、映画の中で行われるイベントの少なさ。
『アベンジャーズ』シリーズとかマイケル・ベイとかローランド・エメリッヒの映画などは派手なイベントが波状攻撃を仕掛けてくる騒々しいものばかり。
『ブレードランナー2049』は、〈静謐さ〉を堪能できる稀有な作品だと言える。

美しく静謐な映画で時を忘れていつの間にか夢のなか。





0 件のコメント:

コメントを投稿